ハイコンプレッションキャンプ

最近ハマっているキャンプのスタイルでULキャンプというものがあります。
ULというのはウルトラライトっていう意味で「すっごい軽い」ってことです。
僕がULに目覚めたのは山の先輩と剱岳に行った時のこと。
テントに荷物を置いたまま(山用語でデポと言います)、アタックザックというペラペラのリュックで山頂に登っている時に「この軽さなら無限に歩けるな」と当時思いました。

その気づきを得てから先輩の格好を真似て、靴もローカットにしたりとすっかり「軽さは正義」信者になってしまいました。
軽量化のためには削れるところはどんどん削らなければいけないのですが、それは荷物を背負って歩く山だけの話です。
ULキャンプは本来そっちの削って楽しむ感覚が強いと思うのですが、僕の場合は”軽くてコンパクトになる道具を小さなリュックにたくさん詰め込む”スタイル。
なのでULスタイル的に見ると全然軽くなくむしろ重いです。
ただし展開後のギャップが大きくするのが楽しくて個人的にhigh compressionのHCキャンプと呼んでいます。
前回のキャンプはグレゴリーのデイパックに自立テント、タープ、チェア、テーブル、焚き火台などと、オートキャンプ並みの装備をつめ込みました。
中でも一番のこだわりがテーブル。
世の中にはULテーブルというものが存在していて、実際に僕も色々使ってきましたがどれもこれもとにかく天板が小さい・・・。
クッカーとバーナーを置いたらもう何も置けないようなものばかりでした。
そこで自分でHCキャンプ用のテーブルを作ってみることににしました。

で完成したのがこれ。
制作するのにあたって一番困ったのが天板問題で板状だとどうしてもコンパクトにすることができない。
なのでアルミパイプをある程度間隔を空けてとりあえずものが置けるようにしました。

この段階では長さはありますがだいぶコンパクトに作成することができました。
対荷重は意外とあって10kgくらいなら大丈夫そうです。
重さも365gとsotoのフィールドホッパーよりも軽いです。
なのに天板の面積的には4倍くらいあります。
正直組み立ては時間がかかりますが、キャンプなんて時間はいくらでもあるのだからそんなこと気にしません。
この試作品から「これでこんなに軽くなるのなら、小さい天板で作るともっと軽くできるのでは」と思い作ったのがこちら

試作1号より改良を加えて組み立てもロール天板式にして簡単にしました。

収納サイズはこのくらいで小型のポーチにも入ってしまいます。
ULスタイルが好きな方がやりがちな「僕の超コンパクトなお湯沸かしセット」にテーブルも入れてしまうことが可能なサイズです。
重さは72g、ULテーブル代表のカスケードワイルのでプラダンテーブルより12gほど重いです。
こちらの試作品たちは暇な時に改良を加えていつか細々と販売できたらなーと考えています。
話が逸れてしましましたがULスタイルの次に来るスタイル「HC」スタイル。
どうでしょう?笑